経営者が見るべきWEBサイトの指標

DWH, DX, Eコマース, データ活用, マーケティング

Web解析というと、なんだか難しい

と、いう印象を持つ方も多いかもしれません。
慣れない横文字・カタカナ言葉がたくさん出てきて、そのたびに調べたり覚えたりしないといけないので少し大変です。

ただ、解析の専門で無い方が本当に知っておくべきことや、日常的に追っていく重要データというものは、そんなに多くはありません。
例えば、健康診断の結果を思い出してみてください。、

お酒を嗜む方は、肝機能の数値には敏感にそれとなく、なくとも注視されているのではと思います。
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH…。

標準数値よりも高い結果が出ていたときに、この項目は主に何を表している数値だろうと思い、調べてみたこともおそらくあるかと思います。

そして、何が原因で、現状放っておくとどうなるか、何をすれば望む基準値に戻していけるかなど、
さらに、その項目について調べ深堀りして、休肝日を作ることや肝機能を高める食事を摂るようにするなど、自分なりに生活を改めようと思ったはずです。
(実行したかどうか別として)

こういった医療的な横文字・カタカナの専門的な検査項目でも、興味をもち一度蓋を開け、調べてみれば意外と簡単なものなのです。

Web解析でも同様のことが言えます。

Web解析項目の中でも「コンバージョン(略称:CV)」という重要な指標があります。
これは、「ホームページに来た人が、自分たちの設定した目標を達成した」数です。

人間の健康を測る基準値は概ね同じですが、ホームページは各社構造が全く異なっていますし、商圏や業種やサービスによってもさまざまなので、目標である「コンバージョン」も異なります。

コンバージョンの例

  • お問い合わせの数
  • 資料請求の数
  • 見積もり依頼の数
  • 商品の売れた
  • 会員登録した数
  • 特定のページの閲覧
  • 特定のページの滞在時間
  • スマホで電話をかけた

他にも、考えられることは無数にあり、これらの目標を自由に解析ツールで設定することができます。

特に会社経営に携わる方は、この「コンバージョン」という指標を中心に、訪問数等の他の必要な指標がまとまった、1枚の健康診断結果のような資料を定期的にチェックしながら、社内で話をする機会を設けると良いと思います。

または、健康診断の後に主治医や栄養士さんなどと話をするように、マーケティング会社や経営コンサルタント等、第三者に意見を聞くという方法もあります。

健康診断の数値と同様に、Web解析おいても、
なぜ増減があったのか?
どうすれば増やすことができるか?
そのためにどんな方法が考えられるか?

と、いう風に改善策を立てていくことができます。

是非とも商売を発展させることを念頭に置いた、Webの健康診断にチャレンジしていただきたいと思います。

また、こういった「意思決定をするための指標を明確にする」という考え方はWEBに限った話ではないと思います。

経営戦略を立てるために、営業、売上、経理など企業に蓄積されている大量のデータを集めて見やすく(可視化)するという取り組みも近年増加しています。

私たちもクライアントの顧客情報や売上データ、ECの膨大なデータ等を可視化する取り組みをしながら、経営の意思決定に携わることもあります。

”変あれば兆しあり、兆しあれば備えよ”

昔、大先輩から教わった言葉です。

今まさにビジネスの大きな転換期を迎えています。
皆さんにはどんな「兆し」が訪れているでしょうか。

おわり

この記事を書いた人

山西 正志 顧客開発部 部長
「仮説を立てると、分析はもっと面白くなる」

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