楽天RPP広告運用中級者向け 症状別対策

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楽天RPP運用では中々表示がされなかったり、アクセスは多いのに売れなかったりうまくいかない方もいらっしゃると思います。今回はそんな方にむけて筆者が体験した事例もとに対処方法をご紹介したいと思います。

RPP広告の考え方

まずは、RPP広告の目的が決められているか確認してください。
とりあえずアクセスを集めて売れるようにしたいと思っていても気づけば赤字になってしまいます。

<利益回収型>

1つしかありません。必要経費を差し引いた利益の中で運用可能かどうかです。
お勧めはやはり利益額の高い商品になってきます。

<先行投資型>

新規顧客獲得=LTV(生涯顧客価値)を設定して数年単位で利益を回収します。
検索順位UP=楽天では売れれば検索順位が上がります。検索順位が上がればRPPは必要なくなります。


症状:広告が表示されない(アクセスがとれない)

RPP広告に表示されない理由は2点になります。

①CPC獲得単価が競合より低い。

そもそも人気ジャンルであれば競争率が高くなりますので、CPC単価も上がります。特にビッグワードと呼ばれる人気キーワードには1クリック1,000円近く設定されているものもあります。

②競合の同一ジャンルの商材にくらべて販売実績が弱い。

販売数・アクセス・転換率(CVR)・レビューなどの実績が悪い、もしくは実績数が少ないと表示される優先順位は下がってきます。
さらに実績のある競合の商品と比較してもCPC単価が高くなる可能性があり、キーワード指定をしないと表示されない可能性もあります。

まずはキーワード指定から目安CPC単価を確認しましょう。
注意点:商品単価が安かったり利益額が低い商品に高額CPC単価を設定しないようにしましょう!売れても赤字になります。
(先行投資で新規受注を集めるなど例外は除きます)


症状:予算がすぐに消化されてしまう割に売れない。

この問題が発生している原因は転換率になります。

①人気商品の転換率に問題がある。

人気ジャンルや、季節性・独自性のある商品を扱っている場合によく現れます。
例えば人気ジャンルであればユーザーが商品を見比べてみる事も多くなります。季節商材であれば季節直前のアクセスが多くなる割に転換率は伸び悩む場合もあります。
しかし、アクセスが多いという事は潜在顧客の可能性があります。商品ページや価格・配送日など競合にくらべて劣っているところがないかを確認しましょう。


②悪い成績をだしている商品が隠れている。

これは商品数が数千点以上の中~大規模店舗に多く発生しています。
基本的に除外設定をしていなければ全商品対象になってしまいます。例えば1,000商品扱っている店舗でCPC単価10円、1商品あたり10アクセスあったとすると以下の費用になります。

CPC単価10円×10アクセス×1,000商品=100,000円

1商品あたり10アクセスしか取れていないのに予算は10万円となります。
実際はもっと複雑で1アクセスで転換されるものもあれば1000アクセスで1つも売れない商品が混在していたりします。
理想としては毎日チェックする必要がありますが、最低でも毎月除外商品を選定する事をおすすめします。


転換率の悪い商品はページや価格に改善の余地あり。改善が難しければ思い切って除外しましょう。
注意点:季節商材をお持ちの方は除外商品の管理に注意が必要です。
シーズン真っただ中ではCPC単価が上がりますので、転換率が悪くても数か月前からRPPに出すなど工夫が必要になります。


まとめ

RPP広告は毎日単価が変動しています。
キーワード指定などは市場の動向によって単価が何倍も上下する事も珍しくありません。
利益を守りつつ効果を最大化するためには専任で担当する事が望ましいと感じています。

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この記事を書いた人

三井 優治 ECソリューション部 課長

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